2026.7.24
【特集】(第26回)「まだ決めなくていい。でも、知っておいてほしいこと」
ここまで、このシリーズを読んでくれてありがとうございます。
もしかすると、
「全部読んだけど、まだ決まっていない」
そんな気持ちの人もいるかもしれません。

それで、大丈夫です。

進路は、
早く決めた人が正しいわけでも、
迷っている人が遅れているわけでもありません。

このシリーズで伝えてきたのは、
「栄養士や調理師になりなさい」
という答えではありません。

こんな仕事があること
こんな関わり方があること
を知ってもらうことでした。

栄養士は、
数字や献立だけを見る仕事ではありません。
人の生活や体調に目を向け、
毎日の食事を、無理のない形で支える仕事です。

管理栄養士だけが正解ではなく、
栄養士として現場に立ち続けることにも、
はっきりとした価値があります。

調理師も、
ただ料理を作る人ではありません。
医療や福祉の現場では、
安全と安心を守りながら、
「食べる楽しみ」を届ける大切な存在です。

どの仕事にも、
派手な瞬間ばかりではなく、
地道な積み重ねがあります。

でもその積み重ねが、
誰かの一日を支え、
誰かの回復や生活につながっています。

高校生の今、
将来の仕事を完璧にイメージできる人は、ほとんどいません。

「向いているかどうか」
「続けられるかどうか」
それは、
実際に学び、見て、感じていく中で
少しずつ分かっていくものです。

だからこそ、
今の段階で必要なのは、
はっきりした答えではありません。

「ちょっと気になる」
「思っていたより身近かも」
その小さな感覚を、大切にしてほしいのです。

オープンキャンパスも、
進路を決めるための場所ではありません。

「違ったらどうしよう」
「まだ早いかな」
そう思いながら参加する人も、たくさんいます。

見て、聞いて、
「合う」「合わない」を感じる。
それだけで、十分意味があります。

もし、
「やっぱり違う」と思ったなら、
それも立派な一歩です。

進路選びは、
選ばなかった道が間違いになるものではありません。

選んだ道を、
少しずつ自分のものにしていくものです。

今は、
焦らなくていい。
比べなくていい。

あなたのペースで、
あなたなりに考えていい。

このシリーズが、
そのための小さな材料になっていたら、
それだけで十分です。

まだ決めなくて大丈夫。
でも、知ったあなたは、もう前に進んでいます。
閉じる
閉じる
top