新たなる「未来へのかけ橋」

福岡女子短期大学 学長
吉戒 孝
1977年、早稲田大学法学部を卒業し福岡銀行に入行。2005年、取締役総合企画部長。専務執行役員を経て2011年代表取締役副頭取。 翌12年から19年まで株式会社ふくおかフィナンシャルグループ代表取締役副社長。
本学は1966年(昭和41年)に開学しました。50周年の2016年(平成28年)に刊行された記念誌「未来へのかけ橋」には、草創期から学生の指導に当たってこられた先生方6名のパネルディスカッションが掲載されています。
「専門教育の徹底」と「教養教育」―。栄養士、秘書、保育士、司書など専門職育成教育を通じて「有能な、よき社会人」を送り出すと同時に、「高度の教養を身に付け、卒業後も世の中の変化に対応できる教養人を育成する」という、本学の女性教育の理念が説かれています。
「地域との連携」―開学前の用地取得の段階から、太宰府天満宮や太宰府町(当時)の協力を受けた経緯を紹介しながら「太宰府の地域に受け入れていただき、太宰府に育てられた学校」として、今後も地域の期待に応えることが必要だと指摘しています。
一方で、「少子高齢化」や「専門学校も含めた高等教育の在り方」などパネリストが示した懸念要素は、当時よりも増幅した形で、本学が今、向き合う課題となっています。
私たちは、先輩がたが開学から半世紀の節目に抱いた思いを正面から受け止めながら、創立60周年、さらには100周年に向けて前に進みます。国際医療福祉大学・高邦会グループという、新たな体制の中で、新たなる「未来へのかけ橋」を築いてまいります。引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。