「希望の坂」

「天そそり 千歳ゆるがぬ 宝満の 岩根に咲けば 白百合は かざしになれつ ああわれら ここにつどいて あらた世の 真理をさぐる」。これは、本学福岡女子短期大学校歌の歌いだしの歌詞です。それは、五七調で出来ています。  校歌は、三番までありますが、一番の歌詞の中の「宝満」、二番の中の「筑紫国原」、三番の中の「梅が香」などが、何となく本学の所在地を仄めかせています。特に、「梅が香」の「梅」は太宰府天満宮にあります「飛梅」を言い表したものです。  
もうお分かりと思います。福岡女子短期大学は、太宰府市の「風早の丘」と呼ばれる小さな丘の上にあります。そこから東北の方向に視線を巡らすと、同じ目線の高さには、九州国立博物館の青い屋根が見えます。その青い屋根から上を仰ぎ見ると宝満山が、私どものキャンパスに四季折々の表情で、優しいまなざしを注いでくれています。  
校舎を縫って南側に行くとグランドに出ます。そのグランドから見下ろすと、筑紫平野の広がりを感じることができます。  
本学は、先ほど丘の上にあると申しました。当然のごとく、学生の登校をはじめ教職員や来校者の方々は、キャンパスに続く坂道を登ってこられることになります。運動不足の学生さんにとっては、知らず知らずの内の運動量確保になっています。つまり、健康、体力の維持増進にも寄与している坂道なのです。  
その坂道は、桜並木になっています。時期になりますと、一斉に桜が咲き誇り、それは見る者の目を楽しませてくれます。学生さんの表情を和らげる役割と、学びに向かう背中の後押しを担っているかのようです。そして、花弁が散り始めると、坂道をピンクの絨毯に模様替えをしてくれるのです。この坂は、「希望の坂」と呼ばれる、愛すべき坂道なのです。  
このようなキャンパスで、学生さんたちは、感性に磨きをかけ、そして、多岐にわたって学び、笑顔で坂道を下っていきます。  
桜の坂道の向こうにある学び舎で、友と共に大学生活を彩る桜花を目の当たりにして、一緒に学びませんか。

学校法人 九州学園 理事長
大浦 隆陽