科目名 道徳教育(講義) 科目ナンバー LA-TT0111-Wt
担当者
(実務経験名)
特任教授 佐長 健司
履修期 2年 前期 卒業単位  
免許・資格 中学校教諭二種(国語・音楽)必修、司書教諭必修 2単位
授業概要 中学校道徳教育について、理論と実践の両面から考察する。第1は、道徳的行為についての理論的考察である。また、現代社会の諸課題、及び諸外国と過去の道徳教育をも論じる。第2に、道徳科の授業開発と模擬授業を行い、学習評価にも及んで実践的に考察する。第3は、日常的な道徳的指導についての実践的考察である。具体的な問題場面を設定し、指導と評価のあり方について検討を行う。
 
到達目標 知識・理解 道徳、及び道徳教育の基礎的な理論について理解する。
思考・判断 道徳教育の実践について考え、望ましいあり方を判断する。
興味・意欲・態度 道徳教育について、理論的な興味と実践意欲を高めようとする。
技能・表現 レポート、及び学習指導案の作成を通して、表現力等を高める。
授業計画 授業内容 事前事後学習内容 時間
(時間/週)

1

オリエンテーション

シラバスを読み、見通しをもつ。

4

2

道徳と人間

道徳の必要性についての考察。

4

3

道徳の理論と実践

道徳的に語ることについての考察。

4

4

道徳的行為の熟達と自己の形成

道徳的行為と自己についての考察。

4

5

道徳と現代社会の諸課題

諸課題についての情報収集(ICT)。

4

6

道徳教育の歴史

過去の道徳教育の情報収集(ICT)。

4

7

海外の道徳教育

海外の道徳教育の情報収集(ICT)。

4

8

道徳教育の理論(中間まとめ)

道徳理論のレポートの作成と発表。

4

9

学習指導要領「特別の教科・道徳」

学習指導要領概要を把握(教科書)。

4

10

道徳科授業の構想と学習指導案

学習指導案作成と模擬授業の準備。

4

11

道徳科の模擬授業と省察

模擬授業の改善を考察する。

4

12

道徳科評価としての個人内評価

学習評価について調べる(教科書)。

4

13

模擬的な問題場面指導と省察

日常の道徳的問題について考察。

4

14

道徳性を育成する対話的評価

学習評価について調べる(教科書)。

4

15

総括とレポート作成の準備

講義を振り返り、レポート構成メモを作成。

4

成績評価方法   知識・理解 思考・判断 態度・興味・意欲 技能・表現 評価割合
筆記試験
レポート 50%
課題
実技
受講状況・態度 20%
その他(@ノート記述) 30%
フィードバックの方法  講義の冒頭では、前回の内容を振り返るようにする。また、レポート等の作成では、各自の達成度を高めるために個別に助言、示唆を行う。
教科書 ・文部科学省、2018、『中学校学習指導要領(平成29年告示)』東山書房。
・文部科学省、2018、『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』教育出版。
 
参考書 ・カント、2012、『道徳形而上学の基礎づけ』(訳・中山元)光文社。
・ハイデガー、マルティン、2013、『存在と時間』(訳・高田珠樹)作品社。
・マッキンタイア、アラスデア、2018、『依存的な理性的動物―ヒトにはなぜ徳が 必要か―』(訳・高島和哉)法政大学出版局。
アクティブ・ラーニング  課題を設定した討論では、積極的に意見を述べることを期待する。また、模擬授業や模擬場面指導では、教師になったつもりで取り組んでほしい。
ICT活用  道徳教育の事例等については、インターネットを活用し、広く情報を収集するようにしたい。ただし、情報の信頼性は十分に吟味しなければならない。
メッセージ・備考  道徳教育の意味について、理論と実践を結んで深く考えてほしい。
関連科目 教育原論 生涯学習概論 各教科教育法 特別活動 教育実習 教職実践演習